こんにちは、准看護師のコンソメ(@ConsommeChannel)です!
今回は「准看護学校に通う場合の費用はいくら?貯金はどのくらいしておくべきか?」について考えていきたいと思います。
貯金の計算方法ってどうやればいいんだろう…そもそも何にいくら掛かるかわからない…
と悩んでいませんか?
准看護学校に通うのに必要な貯金を試算するための式はこちらになります。
准看護学校で必要なお金+生活費−収入=貯金
考えるのはまず3つ。
「准看護学校での必要経費」、「生活費」、「収入」です。
今回はこの3つから考え、どれだけ貯金が必要なのか?
全く貯金がない場合は?
について考えていきたいと思います!
コンテンツ
准看護学校で必要なお金(2年間)
准看護学校は二年間のコースです。准看護学校で必要な経費は以下の通りです。
入学金 | 20万〜30万円 |
授業料 | 48万円〜72万円 |
教科書、制服、白衣等 | 15万円〜20万円 |
交通費(電車通学の場合) | 約24万円 |
2年間の准看護学校必要経費 | 107万円〜146万円 |
参考サイト:各准看護学校HP,日本准看護師連絡協議会HP
最大で146万円かかることが分かります。
特に入学するまでに払う初期費用がめちゃくちゃ高いです。入学金、授業料(前期)、教科書代…だいたい70万くらいでしょうか。
生活費(2年間)
次に生活費をみていきたいと思います。
家賃 | 5万344円 |
光熱費 | 6818円 |
通信費 | 7455円 |
食費 | 2万3000円 |
娯楽・嗜好品費 | 1万2591円 |
その他日用品・医療・被服など | 1万6833円 |
生活費の合計×24ヶ月 | 280万8984円 |
参考サイト:「学生の一人暮らしに必要な生活費はどれぐらい?(ホームズ)」
2年間で280万円以上かかりますね。
また、受験する人は社会人が多いです。
ここには書いていないですが、人によれば保険代、車代…などなど、もっと生活費が掛かる人も多いのではないでしょうか。
収入(2年間)
仮に病院やクリニックで看護助手で働くとしましょう。
そうすると、おおよそですがだいたい手取り10〜12万円程度の収入が得られます。
2年間で240〜288万円です。
必要な貯金額
ということで、冒頭に書いた式に当てはめていきましょう。
准看護学校で必要なお金(146万円)+生活費(280万円)−収入(288万円)=貯金(132万円)
つまり、最低でも132万円あれば、一人暮らしをして仕事をしながら准看護学校に通うことは可能と考えていいです。
さて、みなさんはこの金額の貯金をしている方はどのくらいいるでしょうか?
正直、ほとんどの一人暮らしの人が132万円以上の貯金なんてないんじゃないかなと思います。
僕も全くありませんでした。
では貯金がない人はどうやって准看護学校に通うのか?それについても考えていきます。
貯金がない人の正攻法
これはもうお金を借りるしかない…つまり、借金です。
僕は貯金が全くありませんでした。当時10万円もなかったです。その日暮らしに生きてなんとかやっている状態でした。だから僕は借金という選択肢しかありませんでした。
「え…借金なんて無理無理!」という方もいると思いますが、僕がおすすめする借金というのは家族から借りるor奨学金or教育ローンの3択です。
順番に説明していきますね。
家族から借りる
一番ラクです。利息もかかりません。最高です。

僕は家族と縁を切っているのでこの方法が使えず大変でした。
義務教育を終えたのに…20代後半にもなって…とか色々思うこともあると思います。
でも、プライドを捨てて土下座でもなんでもして借りたほうがいいです。脛をかじれるなら、かじってあとでしっかり親孝行してあげてください。
奨学金、教育ローンを活用する
まず奨学金と教育ローンの違いについて説明します。
奨学金 | 教育ローン | |
借り主 (返済主) | 本人 | 保護者(親など) |
借り方 | 毎月定額で振り込み | 一括で振り込み |
利息 | 在学中は発生しない | 借りた翌日から発生 |
返済開始 | 卒業後から | 借りた翌月から |
まとめてみるとこのような違いがあります。
では奨学金と教育ローン、どっちを選べばいいの?ということですが、「お金や頼れる人がいるか」で違ってきます。
奨学金をオススメする人…親には頼れない人、学生中お金が全くない人、自分で何が何でも返したい人
教育ローンをオススメする人…親から支援してもらえる人、あとでまとめて親に返そうと思う人、初年度の必要経費がなくまとまった金額が必要な人
となります。
奨学金と教育ローンでおすすめのところを紹介しますね。
奨学金
日本学生支援機構の奨学金
JASSOの奨学金というのがあります。
都道府県・市町村の看護師修学資金貸与事業
将来看護師に従事しようとしている人向けの看護師のための奨学金です。
(例:東京都の看護師等修学資金貸与事業)
病院・病院グループの奨学金
独自に奨学金を用意している病院があります。
いわゆるお礼奉公というやつですね。
学校卒業後に何年か働くのを条件にお金を貸してくれるというのです。
日本准看護師連絡協議会HPに一部載っているので、近くの病院あればその病院に問い合わせてみるのが良いと思います。
なお、ここだけに載っている病院だけが奨学金をやっているわけではないので、近くの病院に問い合わせて聞いてみるのも全然ありです!
教育ローン
おすすめしない奨学金と教育ローン
オススメしない奨学金
4年以上お礼奉公がある病院です。
ブラック病院の可能性高いです。看護学校卒業してからがつらいですね。
4年以上別の病院にいけないって思うだけでけっこうしんどいです。やめておくべきです。
オススメしない教育ローン
民間の教育ローンです。
利子が高いからです。国の教育ローンが一番利子が低いので、そちらを使いましょう。
合わせて見直したい生活費
ここで合わせて見直したいのが生活費です。
それも、固定費の見直しです。
過去に固定費を見直す記事をかいていますので合わせて確認してみてください。
まとめ
僕はまともに貯金もなく一人暮らしで働きながら准看護学校に通ったため、かなり大変でした。
僕の場合は3年間働くのを条件にお金を出してくれました。入学金と教科書以外は病院がお金を払ってくれ、返済不要の給付型奨学金でした。
入学金と教科書は准看護師になってからボーナスで返すという方法(無利息)で返しました。
借金をしてでも行く価値はあります。(貯金をしてしっかりと計画していくのがベストですが)
ぜひお金だけで迷っているなら、本当に行くことをオススメします。がんばってください。
何かわからないことがあればTwitterでもメールでもいただけたらと思います。よろしくおねがいします!